「スピ−カ−修理(張り替え)について」
お客様のスピーカー修理を行う場合、
修理前の“最大共振周波数”、“音質”、“特性”などを
十分にチェックすることから始めます。
耳で聞いた“音質”チェックだけでは客観的なデータが残らないためです。
正弦波、矩形波を用いての“音圧”レベルのチェックを
ポイントとなる周波数帯域において つぶさに調べていきます。
たとえば
*“最大共振周波数”付近における“音圧”レベルの変化の具合で
“低音のレスポンス”や“音のしまり具合”などの参考になります。
*中音領域では “調和歪み”の有無や異常共振の有無などをチェックします。
*高音領域では “高音の伸び具合”の他に
“音圧の急激な落ち込み部分”の有無などをチェックします。
“調和歪み”や“音圧の急激な落ち込み部分”はかならずしも
悪いものと決めつけられるものではなく
そのスピーカーの“音質”になっている場合もありますので
本来のものか 劣化によるものか を注意して調べていきます。
修理後は “音質”のチェックとともに
“最大共振周波数” “調和歪み” “各音域のレベルと特性”など
修理前のデータと詳しく比較していきます。
修理する側として
“本当に納得のいく修理ができたのか?” をいつも自問自答しながらやっております。
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