中日(なかび)&千秋楽(3回公演だからネ(^^;))今夜には打ち上げが待ってる。ハヤ! 朝、キャストの顔を見て不安になった。疲れのせいかもしれないが、緊張感のない顔をしている。舞台監督に交渉して、キャストを開演準備から外し、トレーニングをすることにした。 トレーニングを始めてみると、不安適中。集中力が落ちている。解放トレーニングをこのまま続けると疲労させる恐れがあるので、疲れを取り除く為に急遽イメージトレーニングを追加したが、3人のうちの1人が、気が散って集中出来ない様子。体力は充分ありそうなので、他の2人にはイメージトレーニングを継続させ、その1人に解放トレーニングを仕掛けた。かなり激しいバトルになり、予定時間を随分オーバーしたが、それでも時間切れで、不充分なトレーニングになってしまった。 不安を残したまま中日の幕が開いた。やっぱりテンションの低い舞台になってしまった。セリフの応酬にテンポがなく、無駄な間があちこちに見られ、稽古の時には見られなかったアドリブ(?)の芝居も出てきた。初日のお客様の反応が良かったので、ウケ狙いをしているのじゃないだろうか。 それがコワイから昨日は褒めなかったのに、逆効果だったかナァ。褒めた上できっちり釘をさしておいた方が良かったのかもしれない。 千秋楽までの空き時間は短いのでトレーニングは出来ない。最低限の釘をさす事にした。その上で「相手のセリフを聞く事」「役に集中する事」「芝居を楽しむ事」の3つをアドバイスして舞台に送り出した。 中日よりはいい舞台になったが、初日の出来には遠く及ばなかった。あとで聞くとキャストは千秋楽が一番気持ち良く芝居出来たと言っていた。たぶんそうだろう。役の感情は千秋楽が一番強く出ていた。でも、役者が感情に負けて、体に無駄な力が入り役として生きていなかった。俗に言う「熱演芝居」になっていたのだ。こういう芝居はお客様を置き去りにして、自己陶酔の自己満足になってしまうのだ。 今回は難産だったけど、収穫もたくさんあった。キャストは3人とも(たぶん初めて)「役を作る」という作業に(苦しみながら)挑戦し、私の要求に(少なくても)80%は答えてくれたし、科白を言う事が演技ではないのだという事も体でわかってくれたし、「板の上で生きる」方法のしっぽを捕まえてくれたと思う。 10日程休んで来週からまた稽古だ。解放&コンセントレーショントレーニングは、実はトレーナーにもハードなトレーニングなんだよ(私、意地張ってましたが(^.^))。ですが、みんなが興味を示しているので、希望があればいつでも、体力の続く限りトレーニングします。(宣言) ア〜、本当は自分がトレーニング受けたいんだよねぇ。誰かトレーナーになってくれ〜〜。 |