[ぽ]-07
 <Sabject:いちのせき弁講座から(2)>
 

 次回は「かっつぐ」なんてどうですか? とディレクターの菊池氏に言われて、調べ始めたんだけど、語源が見つからない。フエ〜ン(;_;)困った、ホント、困った。こうなったら違う切り口を見つけなくっちゃ。

 「かっつぐ」は<追い付く>。類語なら、沢山見つけられる。例えば<追い掛ける>は「ぼっかげる」や「おっかげる」、<追いこす>は「とっこす」や「かっぽす」・・・

 <追い>の部分が溌音便化しているっていうのは予想がつく。もとは「おっつく」「おっかげる」だったんじゃないだろうか?(「おっこす」とは言わないような気がするので、これも自信はないけれど)。だけど、「か」「ぼ」「と」が何処から来たのかって言うのはわからない。ここでもう一度フエ〜ン(;_;)

 「とっこす」は「通り越す」じゃないかなぁとも思うので「と」は置いといて、「か」と「ぼ」に注目。接頭語かも知れない。古語辞典を調べてみると・・・あった!強調の接頭語「か」。なになに、もとは「掻き」で、溌音便化して「かい」や「かっ」になる。これかも(^_^)v

 あとは「ぼ」だな。接頭語に「ぼ」はないようだ。でも一関弁には「ぼっこす」(=壊す)っていうのもあるぞ。関西弁には「ぼったくり」っていうのもある。他には・・・浄瑠璃では「ぼっかける」や「ぼったてる」が普通に使われている?!ってことは「ぼ」ってかなり昔から使われているの? 古語辞典には、そのへんの詳細については解説されていない。あ〜、なんか宙ぶらりん!

 う〜ん、でも、ま、このへんをなんとかまとめて原稿書こう・・・って、中途半端で書いた原稿はなかなか覚えられませんね(^_^;A 結果、収録はぼろぼろで、冷や汗ものでした。

 調べるのは、毎回大変だけど、思わぬ発見があるので、こういう機会を与えてもらって、よかったなぁって思いますね、まじで。次もがんばろうっと。


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