ケーブルテレビの「いちのせき弁入門講座」を始めてから、「おっぽのぽ」を更新できなくなっていました。何故って、講座の原稿書きに労力を使い切ってしまい、余力がなくなってしまったのだぁ(~_~;) で、ディレクターと相談しました。オンエア終了した原稿を流用してもいいかなぁ・・・って(こういうの相談って言わない? まあ、まあ)。めでたく許可が降りましたので、正々堂々と流用します。Y(^O^)Y 参考までにオンエア状況・・・6月:「いづい」と「うるがす」 7月:「かっつぐ」と「まで」 (ちなみに8月は「むつける」と「おだず」の予定です) で、今日は「うるがす」をいってみたいと思います。何を隠そう私は「うるかす」は標準語だと思っていました。とっころが「鍋、焦げ付いてるから、うるかしとくね」と言ったら「は?」っと返されました。「うるかすってなに?」「え? 水につけてふやかすこと」「ふやかすっていうのも変な使い方だよ。ふやけるならわかるけど。言うなら“ふやけさせる”でしょ」「え! そうなの?」・・・かなり驚きました(今回調べたら「ふやかす」は「有り」でした。たぶん、その子が知らなかっただけ)。 じゃ、『米研いでうるがしておく』を標準語で言うとどうなるか→→→「米を研いで、水につけておいく」・・・なんだか物足りなくない? うるがすだと「水につけておく」って言う実際の行動プラス「そうすると米が水を吸ってふやけるよ」っていう経過までが表現されてません? うるがすを贔屓しすぎてますかね? あとは、長風呂して『手うるげだ〜』は「手がふやけて皺だらけになった」。「ねえ、見て、見て、ほら、手うるげだ」っていうと、ひょうきんな感じだけど、「手がふやけて皺だらけになった」っていうと、ジッと手を見て陰に籠った感じにならない? そう感じるのは私だけ? 最後にちょっと真面目な話。うるがすを調べているうちに発見が有りました。ふやかす、ふやけるを漢字で書くと“潤かす”“潤ける”になるんです。“潤”という字は「うるおう」が今は一般的ですよね。。並べてみると、こんな感じ。 「潤かす」・・・ふやかす→→→うるかす 「潤おう」・・・うるおう 「潤ける」・・・ふやける→→→うるける ひょっとして読み間違いが方言になってしまったの? とも思ったんだけど、元々2つとも言葉として存在していたのだけれど、意味も似ているから淘汰され、国の中央には「ふやける」が残り、地方には「うるける」が残ったのかも知れない・・・・という風に考える事だってできるじゃない。真実はわからないけどね。 |