「おしょし」は多分「笑止(せうし)」の転でしょう。笑止千万の笑止です。元々は「フン(高飛車に)笑っちゃうよ」と言う感じの意味合いの言葉が、この辺りでは「恥ずかしい」の意味に使われています。 私が持っている古語辞典には「気の毒」「可哀相」「かたはらいたい事」「困った事」「おかしな事」「笑うべき事」の6つの意味が載っていました。これが何故「恥ずかしい」に転じたか。 毎度、妄想逞しいぽーにゃん@の想像なんですが、例えば都から来た偉い人(または偉そうな人)に「笑止!」と言い捨てられたら、言われた方は恥ずかしい思いをする・・・で、落ち込んでトボトボ歩いていると同輩に「どうしたの?何かあったの?」なんて聞かれて「実は、かくかく然々で、笑止と一喝されたしまったんだよ。恥ずかしいったらありゃしない。」なんて事が何度かあると「笑止と言われる=恥ずかしい」が定着。いつの間にか恥ずかしいの意味で笑止が使われるようになってしまった。で、大抵、目上の人から言われるものだから、丁寧の接頭語「お」が付いた・・・とか。 弟や妹が出来たばかりの頃、お母さんを取られたような気がして不安になり、ベタベタ甘えたりすると、大人が「あら、あら、お兄ちゃんになったのに、そんな事してると赤ちゃんにおしょしって笑われんだがらね」なんていうシーンは、何度も遭遇している。 「しょしがる」っていう使い方もするなぁ。これも「恥ずかしがる」とい意味合いで使われているんだけれど、古語辞典に載っている「せうしがる」は「気の毒がる」の意味となっている。こっちはきっと、おしょしが定着した後に動詞化したものじゃないだろうか・・・ |