勇者の特権


「さて、これより皆に王より賜った装備を渡すことにする
まず、スコットにはこれだ
んで、メアリにはこれで、リンファにはこれだ」


「………(一同絶句)」

「皆には今渡した物について言いたいことがあるはずだ
だが、それを聞く前にこれだけは言っておく
俺のせいじゃないぞ」

「これって………こん棒………デスよねぇ」

「ああ、誰がどういった角度から見てもこん棒に見えるな」

「それで、これは………服だよね」

「いや、その服は保温性がいいらしい」

「(疲れた顔で)……そうなんだ………」

「イブンって、なにか王様のカンに触る事でも言ったんデスか?」

「いや、俺はつとめてフツーにしてたはずだったんだがな」

「そのかわり、貰った資金が多かったんでしょう?」

「いや、貰った額は50ゴールドだけだが」

「王は、我々に首でもつれと言うのでしょうか」

「そのかわり、勇者にのみ許される特権があるそうだぞ」

「え? なになに?」

「他人の家の物を自由に持っていっていいそうだ」

「…………………」


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