パーティの編成
(中編)
「ごめんくださ〜い」
「はい、……おお、スコット君にイブン君じゃないですか
あれ?イブン君は世界を救う旅に出たのではなかったのですか?」
「そのつもりだったんですが、あいにく一緒に行く者が私しかおらず、困り果ててここに来てみたんですよ
この教会には誰か、この勇者様と一緒に行く者はおりませんか?」
「おお、それならこの私が参りましょう」
!?…冗談じゃない!
俺は昔から、スコット以上にこのオッサンが苦手なのだ
そんな奴に一緒に来られては困るので、俺は必死で止めようとした
「神父さん、申し出はありがたいのですが、あなたはこの教会を維持してゆくのに必要な人です、それだけはいけません!!」
「いえいえ、これも神の思し召しでしょう、私もあなたと一緒に旅立ちましょう」
俺は必死でオッサンを説得しながら、心配そうに俺とオッサンのやりとりを見守る少女の存在にふと気がついた
「神父さん、あの人は誰ですか?」
「ああ、昨日見習いで入った子ですよ」
俺は、ふと妙案が浮かんだ
「………こいつは驚いた………」
「どうかしたのですか?」
「私が旅立ち見た夢に出てきた女の子にそっくりだ………」
もちろん俺はそんな夢なんぞ見ていない
「え!?そうなのですか!?」
驚くオッサン
「君、名前はなんというのですか?」
「……え!? わたし……ですか……?
わたしはメアリといいます」
突然の事に驚いた様子で、少女は答えた
「すごい!名前まで一緒だ!!」
「え!?え!?」
俺の言葉にさらに驚く少女
「イブンの旅立ち日の夢とは……
それが本当なら、天のおつげかもしれませんね」
「そうだったのですか………これこそ神の思し召しでしょう
本当は私が行きたいところですが、……メアリ、勇者様の夢のおつげに従い、私の分まで勇者様を手助けしてください。
頼みましたよ!!」
俺は、心で激しいガッツポーズをとっていた
あのオッサンと一緒に行かずにすんで、俺は心から嬉しい
それに結果的には、見習いといえども僧侶を仲間に出来たのだし、当初の目的は果たせたと言えよう
「わたし、がんばりますんで、よろしくお願いします!!」
メアリは笑顔でそう言った
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