[ぽ]-11

 <Sabject:はばきぬぎ>

 

友だちと食事会(飲み会?)でおしゃべりをしていた時、一人が「明日はコナイダ(この間)の○○の「ハバキヌギ」デッシャ(でね)、また飲み会ナノッショ(なのよ)」と・・・

「ハバキヌギ」???知らない言葉が出て来ちゃった。みんなが言うには「ご苦労様会」みたいなもの、とのこと。

みんなは私が知らない方言があったと言って結構受けていた(~_~;) あのね、言い訳する訳じゃないけど、私は方言を良く知らないからコレクション始めたんだよ。知らない言葉があったからって言って、そこまで喜ばなっくてもいいと思うけど・・・(ちょっとクサッた(^◇^;))

で、帰宅後、調べましたよ。そしたらね、簡単にわかりました。って言うか、方言じゃないかも、これ。だって、国語辞典に普通に載ってたもの。

<角川国語辞典(第41版)より>
「はばき」=(脛巾、行纏、脛衣)昔、旅行等のとき、すねにまきつけたもの。きゃはん。

つまり旅から帰って来てきゃはんを脱いで、旅の無事を喜びあったり、土産話を聞かせたりするんで、人が集まって食べたり飲んだりしたのが、ハバキヌギの宴会だったわけでしょう。

それがこの地方では、旅とは限らず、何か行事が終った時のご苦労様会もハバキヌギって言ってるってことでしょう、きっと。

「ハバキ」は「きゃはん」の別名として日本語にある言葉。ただ「ハバキヌギ」という複合語を名詞としてご苦労様会の意味として使うのはこの地方独特な使い方なのかもしれない。

ま、きゃはん自体が今の日本の生活に使われていないものだし、昔一般的に使われていた言葉が、中央で使われなくなって地方に残ってるっていうのが方言の1つの成り立ち方だったりするって事を考えると「ハバキヌギ」を方言としてもいいのかなぁ・・・他の地方ではどういう風に使われてるのかなぁ? 使われていなければ、ここの方言ですと言ってもいいような気もするけど。でも、ここの方言によくみられる「音便化」が無いしなぁ・・・ここまで来ると素人さんには判断がつきません(>ε<)

確か、奥の細道に出てくる「馬の餞」が旅人の無事を願ってを送る(送別の)会だったから(飲み食いをしたかどうかは疑問だけど)、これの対になる言葉が「ハバキヌギ」?・・・かな?

 


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