2.「目覚め」
クリーム色のティーカップのライン指でなぞれば気付く
ベランダに干したシャツと通り雨
カーテン開けて空を見上げ しばらくずっと佇んでいた
遠く 雲より遠く灰色の月
一つ一つこぼれ落ちて 束の間にただ時は流れ
つまずいた足元に しまっていた夢の欠片
私の体中を駆け巡るように 光の粒子がいっせいに目を覚ます
ソファーに座り 壁の模様が少し揺らぎ幾重にも見えて 焦る
鏡のぞき込み胸なでおろす
バスタブの上湯気が踊り ほてる頬につゆひとしずく
醒める もやの向こうの景色をにらむ
近くにあるのに見落として 気に止めてもすぐ通り過ぎ
変わらないあの景色 一瞬よぎって振り返る
絶え間ない笑顔としかめっつら横顔 残さずしまいこんで一歩を踏み出す
頭の上で無邪気にはしゃぎだす天使 私も煽られて雲の上飛び立つ
これから歩き出してさえぎる風があれば
一度体当たりして足元見下ろす
どんな時でも どんなに小さな欠片でも
もう離さないで その両手でつかんで
時は流れる・・・変わらない景色・・・もう離さない・・・
la la la・・・