朝2時、セットしておいた携帯のアラーム音に目を覚ます。 昨日の晩「明日の朝マヅメに行こう!」と一大決心をしたのだったが、さすがに眠い。 しばらく布団のなかでモゾモゾしていたのだが、今朝を逃すと当分行けないことを考え、むっくり起きる。ここまで30分。 でも起きてしまえばこっちのもの。4時前には子吉川に到着。 このヤブの向こうにはパラダイスが待っている・・・ |
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明日からはもう6月。 春というよりは夏の雰囲気。早春に河原一面に咲いていた菜の花も散り、いっぱい種をつけている。 明け方の雨に濡れた河原は、満ちている空気も湿り気を帯びており、かなりいい雰囲気だ。 心急くままにタックルをセット。 |
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今日こそは今期初シーバスを上げたいと思って来た。 選んだポイントは新二十六木橋下流、通称「ダイナム向い」。ゆったりとしたシャローが広がり、今の季節は、メインベイトと思われる稚アユの群れがついている。 所々でライズがあるが、ルアーへの反応はいまひとつ。エスフォーRHに小さなアタリが一度あっただけ。 マヅメ時も過ぎ、日差しが差してきた。 焦る。 |
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流芯の対岸側脇でゆったりとしたライズ。 ルアーをタイドミノーSSR・マイワシにチェンジし、流れを跨ぐようにキャスト。 水中でルアーが乱反射するよう、細かく早めのトゥイッチ・ジャークを入れる。 その瞬間は、突然、来た。 「グン」。 |
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竿先が小気味よく引きこまれる。ヒット。そんなに重みは感じられない。 「ニゴイかなー?」 岸の方へとバックし、魚を寄せる。 「バシャッ!」初めて魚体を確認。銀色が強く、頭の後ろのあたりから背中の肉が盛り上がっている。 相手は急に走りだした。 ドラグが低音で唸り、ラインを吐き出す。 「サクラマスか?」そういえば一度もジャンプしない。 口切れを警戒し、ドラグを緩める。 |
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必要以上かと思われるくらい慎重にファイト。 ついに寄せてきた。 「背鰭が尖ってる、スズキだ!」 最後まで緊張しながら、やっとのことネット・イン。4時35分。 52cm、今期最初のシーバスはサイズのわりに体高もあり、銀色に光る美しい魚体だった。 感謝。合掌。 心からホッとする。 |
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とにかく、今朝のこのポイントは稚アユが多かった。 水面を群れをなして、そこここを泳ぎまわる姿が見られ、時々その周辺で、ライズや水中を激しく泳ぎ回る大きな魚体があり、アユ達は水面をジャンプしながら、あっと言う間に5メートル以上も逃げていく。 心残りだったが、今日はこれから仕事。 5時30分終了。 気温16℃、水温も同じく16℃。水は少々濁りが入り、草刈の草が多く流れていた。 |
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息子に見てもらった。 :「どど。」 |